プロ歌手には、ボイストレーニングを積んでいる人もいれば、一度もボイストレーニングを受けずにプロになった人も少なくありません。
最初に、結論を書きます笑
ボイトレを受けようが、受けまいがみなさまそれぞれが決めることですので、どちらでもよいです笑
私はボイストレーナーでもありますので、ボイトレの受講はいいことだと思っていますし、ボイトレを受けてよかったし、上手くなったと思っています。
ボイストレーニング必要、不要論はこれまで数多の議論がされてきました。似たような議論だと作曲に音楽理論が必要か不要かみたいのもあります。が、結局答えは出ないままだし、そもそも答えがあるのか?という話題ですね。
とっても炎上しそうなネタですが、触れていきます!
自分でシンガーとして活動しているし、ボイストレーナーとしても活動している私の意見です。
それを押し付ける訳でもないし、みんな違ってそれでいいと思っています。
もしかすると、気分を害する場合もあるかもしれませんので、その可能性がある方はここでそっとご退出ください。
皆様それぞれの考えを大事にしてくださいねw
そもそもボイストレーニングとは?
ボイストレーニングをChat GPTさんに聞いてみました。
ボイストレーニングは、声を改善し、発声技術を向上させるためのトレーニングのことです。主に歌手や俳優、プレゼンターなどが利用しますが、一般の人々も自己表現やコミュニケーションの向上のためにボイストレーニングを受けることがあります。
ボイストレーニングの目的は、声の音域やパワーを拡張すること、発音をクリアにすること、発声の安定性を向上させることなどです。これにより、表現力が豊かになり、相手に対してより効果的なコミュニケーションが可能になります。
ボイストレーニングでは、発声練習や呼吸法のトレーニング、発音の改善、発声筋肉の強化などが行われます。専門のボイストレーナーや音楽教師、スピーチコーチが指導を行うことが一般的です。また、オンラインや書籍を利用して自己学習も可能です。
ボイストレーニングは、個々の目標やニーズに合わせてカスタマイズされることが一般的であり、継続的な努力が重要です。
という事のようですね。
ボイトレ不要論に関する私見
ここからは、完全なる私見です。
歌手、俳優とボイストレーニング
現代の歌手や俳優は、芸能事務所の養成所、私が勤める音楽専門学校、ボイトレスクールも大手から個人までかなりあります。
私が若い頃と比べると、受講できる環境がかなり整いました。
なので、かなりの確率でボイストレーニングを受けている方が多い印象があります。
バンドマンなどは、あまりボイトレ未経験者が多いかな?という予想です。
ボイトレに対する根強い偏見
私がボイトレを受け始めた頃、ボイトレ受けるなんて、何考えてんだ?という声が多かったと思います。ボイトレを受ける事で声が出にくくなった。
ボイトレを受けると個性がなくなる。など、いろいろと言われていました。
今でも、少なからずそういう偏見はあるんだと思います。
個性や才能という言葉が好き
先ほども挙げた、『個性』という言葉。大好きな人が多いですね。
さらに、『才能』という言葉が好きな方もとても多いです。
ボイトレは、『個性』を潰す。『才能』を潰す。という偏見があったように思いますが、もちろんそんな事はありません。
ボイトレは、『個性、才能』を伸ばすために受けるものです。
そして、眠っている、気づいていない可能性を引き出すものだとも思っています。
踏み込んで言うと、『個性、才能』という言葉が言いわけになっている場合も少なくないと思っています。
楽器と人の違い
『楽器を弾く』というと、個性がわかりにくい部分が多いですね。
たとえば、ピアノですが、同じ楽器を交互に弾いてもらうと奏者の個性が分かりやすいかと思いますが、そういうタイミングはないし、音楽好き以外はなかなか気づかないポイントです。
歌となるとどうでしょうか?
歌は、モロに個性が出るものです。
そもそもの楽器(体)が違いますので、一人一人声が違うし、男性と女性でも大きく違います。
その個性が変わっていくことに抵抗がある人はいるし、レコード会社の方々も、歌よりも個性に重きを置く傾向はかなり高いですね。
ボイトレを受けることで起きること
さぁ、それでは、ここからボイトレを受けるとどんなことが起きるのかを説明していきたいと思います。
今まで出してた感覚と違う感覚で歌うことになるので、最初は歌いにくい!
これ、すんごいデメリットに感じますよね笑
でも、わざわざ大きい文字にしている理由を考えてくださいね。
ボイトレをすると、今までの歌い方から矯正されることになります。
人によって度合いが変わりますが、とっても声が出しにくいと感じる人もいると思いますし、すんなり受け入れれる人もいるでしょう。本当に人によります。
ちなみに、私の経験ですが、ボイトレをし始めてから1年ぐらいはすごく歌いにくかったです。
ただ、今思うと声に関しても未熟だったし、声を出す感じ方も未熟だったんですよね。
もちろん耳も未熟です。
なんか変わった感じがするんだけど、よくなったのか、悪くなったのかはわからない。みたいなね。
効果に即効性がある練習方法もあったし、そうでないものもあり、日々変わっていく声に翻弄されている時期だったのかもしれないですね。
でも、それを越えてからというもの、めちゃくちゃ声が出るようになるんですね。
元々声は高い方だったと思いますが、さらに高い音が出せるようになり、しかも楽に出せるようになったのです。
とにかく声が大きくなる
もう、とにかく声が大きくなります。
なんか勝手に声が出るというか。。。
よく聞き返される人なんかはボイトレを受けることでかなりの確率で実感していただけるんじゃないかと思っています。
受けてくださっている生徒さんより一番多くいただくご意見でもあります。
音楽の中に歌として入ることを知る
今まで歌手を目指している方々にたくさん触れてきました。
よくありがちなのが、バンドの生演奏とアンサンブルするのがとっても苦手な子が多い。
カラオケの延長線上と受け止めているからか?バンドとなると、テンポやリズムに微妙なズレが出るからか?
それでも、徐々にリズム練習、ピッチ練習などをしていく事で、アンサンブルの中に入っていく事ができるようになります。音楽の新たな楽しみに気づけるようになるんですね。
自分の声の新たな発見
例えば、今まで高い声が出しにくかった。逆に低い声が出なかった。など、新たな発見と新たな可能性に気づくきっかけになります。
今まで歌えなかった歌が歌えるようにもなるし、歌えた曲もより楽に歌える事になるかもしれません。
自信が持てるようになる。
歌手を目指す方も、一般の方も総じて、自信が持てるようになります。
自分の声が嫌いだった人たちも徐々に好きになっていくきっかけになります。
声が磨かれていくその喜びを感じていただきたいものです。
今まで気づけなかった自分のミスに気づける
ボイトレをしいく事で、耳が育ちます。
あれ?なんか音が外れてるように聞こえる?とか、リズムが合ってないように感じる。など。
それが窮屈に感じる事があるかもしれませんが、自分で対処できるようになるんですから、ステージ上で修正する事が可能になります。
まとめ
なぜボイトレが敬遠されるのか?そして、なぜボイトレをした方がいいのか?の私見を並べてみました。もちろん、これ以外にも出てくるかもしれません。
ボイトレというのは、受けても受けなくてもどちらでもよいものです。
ただ、受ける事で得られるメリットは絶大だし、QOL爆上がりの習い事なのは、間違いない!
自分を成長させる事に繋がる他に変えがたいものなんじゃないかと、大袈裟ながらに思っています。

- シンガーソングライター
- ボイストレーナー
- 作詞、作曲、編曲家、DTMer
- 歌ってみたMIX師
- 音楽専門学校講師
- 音楽スクール運営
- アコギ弾き
- 今更ながら、ピアノ鬼練中
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